私は、上海で暮らして、
いつも誰もあいさつしない中国人たちだけど、
すれ違う人たちには、
例えば、
アパートメントのお掃除さんにも、
1階ロビーのコンシェルジュたちにも・・・。
いつも挨拶していたの・・・。
遅くまで立ちんぼしているアパートメントの門番の男の子には、
「辛苦了~」(お疲れ様―)って声をかけてたりね。
(「そんなこと言われたことない」って顔して、
すごく驚いて、次の瞬間満面の笑みを向けてくれて、うれしかったな。)
・・・だから、
笑顔を作らない、
と言われる中国人も、
最近では、
私を見かけると、向こうからにこにこしてくれてたの・・・。
だけど。
北京から戻り、情勢が大きく変わったことで、
久しぶりにアパートメントに戻ってきて彼らにあった時、
彼がどんな反応をするのかな、って思うと怖かったの。
もし、態度がかわっていたら、だって、悲しいでしょ。
でもね。
上海に戻ってきて、
彼らにいつも通りにあいさつをしたら、
いつも通りにあいさつが帰ってきた・・・。
それが何よりうれしかった。
中国では、
演出された反日デモが続いているけれど、
実際に暴徒化した中国人に日本人が被害に合ったりもしているけれど。
それでも、
日本にいる中国人似合うことがあれば、
出来るだけ、やさしく接してあげてもらいたいって思うの。
そうすれば、彼らは、
自分たちの持つ日本への印象や考えが絶対に代わると思うから。
家族も、地域も、国も。
所詮は個人という最小単位の集合体。
細胞が変われば体が変わるように、
個人レベルで理解しあえるようになれば、
違うと思うの。
家族や友達がいるところには、
爆弾(あくまでも比喩です)を落としたくないでしょ・・・。
そんな個人レベルの理解が、
のちに大きな大きな何かの変化をもたらすような、そんな気がしているのです。