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風のささやき

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冷や汗

今日、弁護士のところへ打ち合わせに。
提訴のための作業って本当に苦手。
「ほら、こんなに私が正しいんです」
っていう主張のための証拠集めだったりしますよね。

でも、もともと私は、
わかってくれる人に分かってもらえればそれでいい、
っていうタイプの人。

自分が!自分が!っていう主張をするのはすごく苦手。

だから、苦手なことをしなければならないうえに、
今は、まだPTSDや対人恐怖症との戦いもあって、
本当に作業がはかどらない。

それに、
弁護士と打ち合わせだっていうだけで、
なんだかお腹がシクシクと痛くなってくる。

それでも、いつも頑張って、
「わたしだけのためじゃないんだ!」
って勇気を振り絞ってる。

弁護士の事務所は中心部の人ごみが多いところにあり、
駐車場はいちばん近くても1ブロックほど離れたところにあって、
多くの人とすれ違わなければならないだけに、
この1ブロックと言えども、苦痛、苦痛。

それでも何とか頑張って歩く。

・・・出来れば雨が降っててほしい。
傘を差せば周りからなんとなく遮断されたような感じになる。

エレベーターで7階に行く。
誰も乗り込んでほしくないっていつも思ってる。

幸い、
今日は一人で7階に行く事が出来た。

受付で勇気を振り絞る。
「受付の人は仕事だから、お人形みたいなものよ」
っていつも自分に言い聞かせる。

なんと弁護士の先約が長引いているって。
うーん、ショック。
ここでしばらく待たなくちゃいけないのね?
誰も来ないといいけど。

ほどなくして、
知らない人が別の弁護士を訪ねてきた。
「少々お待ちください」と言われたその女性は私の横に座る。

なんだか心臓がどきどきしてきた。

書類の印鑑を押しに来ただけの様子の彼女は、
私の横に座ったまま、
事務所の人と書類のことについて話し始めた。

今度は、どんどん汗が出てくる。
でも熱くはない。

そうか、これ、冷や汗だ。

そのうち、呼吸が苦しくなってきた。

(ハンカチタオル持ってきたっけ・・・)

バックの中をごそごそする間も汗がにじんできているのがわかる。

とうとう、無意識に顔をハンカチタオルで覆ってしまった。

女性が返って5分ほどすると、
O先生が、「ごめん、ごめん」と来てくださったのだけれど、
私の顔は真っ青。

私もあわてて
「すみません、知らない人がいたので、なんだか呼吸が苦しくなってしまって・・・・」と。

先生は、
「そういうのはしばらくかかるよね。ほかの部屋に通してあげたらよかったね。」



・・・・・・


でもね、こういう状態だってわかったこと、
ショックだったけど。
すごくショックだったけど、

やっぱりわかってよかったよ。
by reraiswind | 2011-07-27 20:38